90年代の名作”AIR FOAMPOSITE ONE(エア フォームポジット ワン)”。アッパーには”ポリウレタン樹脂”を鋳型に流し込んで作成した硬質な”フォームシェル”、アーチには足の安定性を高めるカーボン、ソールにはフルレングスのズームエアと、ビジュアルのみならずスペック面でも他のバッシュには見られない個性を放ちました。私も当時オンコートで着用したのですが、硬さのあるアッパーの割には、包み込むようなインナーとフワフワしたクッション性が衝撃的。”AIR JORDAN 12″の”ガチガチ”な履き心地に比べたら、私は圧倒的にポジット派でした。
“オーランド・マジック”で活躍した絶頂期の”アンファニー・ハーダウェイ”が開発にも携わり実際に着用 。育ての親だったおばあちゃんが愛情を込めて呼んだ、”puitty” (“pretty” の訛り)が、”ペニー”と聞こえたことから付けられたなんとも可愛らしい愛称と、それに似つかわしいベビーフェイスで驚異的な人気を誇ったプレーヤーです。
メジャーリーグからNBAに現役復帰を果たした”マイケル・ジョーダン”を打ち負かした1995年のプレーオフは語り草。ネクスト・ジョーダンとしてこの年、ファイナルまで進みつつも、” オラジュワン”率いる老獪な”ロケッツ”に完敗。ここから華のあるキャリアが暗転してしまいます。晩年は様々なチームを渡り歩きながらも若手への指南役として活躍。現在は母校メンフィス大でコーチとして指導しながら、今もってナイキからシグネチャーモデルが発売されるなど、短すぎた絶頂期とは対照的にスニーカーシーンでは息の長い活躍を続けています。
そんなペニーの実質的なシグネチャーより、7月4日のアメリカ独立記念日や、オリンピックで活躍する”チームUSA”を彷彿させるカラーが登場。アッパーにガムソールを合わせ、ハイテク感にカジュアルさを加えた美しいカラーですね。
Penny Hardaway Top 40 BEST Plays On The Magic
ペニーの躍動感溢れるプレー、今のディフェンスがゆるーいNBAであればさらにスタッツを伸ばしたかもしれませんね！
Hakeem Olajuwon vs Shaquille O’Neal EPIC Game 4 Duel Highlights 1995 NBA Finals
オラジュワンの老獪さとシャックの若さが対照的。
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